斜度を細かく知れるツールの続き(グラフ表示の最適化+微改修)

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こんにちは

先週記事にした高度グラフを表示するツールですが、気になってた所が有ったので修正しました。

ツールのURLは以下になります。

→ https://road-bike.net/tools/gpx/calc_slope_graph.html

 

前の記事を以下に貼ります。

→ 斜度を細かく知れるツールを作ってみようかなと思ってみました

→ 斜度を細かく知れるツールの続き(ファイル読み込み)

→ 斜度を細かく知れるツールの続き(グラフを表示してみた)

 

気になってたのは、フラグの表示領域のドット数を描画データの表示ポイント数を超えた場合なんですよね。

グラフ自体は、修正で少し変わってしまいましたが、全体の横幅が800pixelで、グラフ自体の描画領域の横幅が730pixelでした。

例えば、描画データのポイント数が73ポイントの場合は、横幅が10pixelの塗りつぶした四角を73個並べて描画します。

描画ポイント数が730ポイントの場合には、幅1pixelの四角(実際には線)を730個横に並べます。

じゃあ、730ポイントを超えるとどうなるかというと、同じ位置に重ねて描画する場所が出ます。

例えば、描画ポイント数が1460の場合には、基本的には2個のデータを横軸で見て同じ位置に太さ1pixelの線を2回描画します。

ただし、前の線を消す様な事はしていないので、単純に上書きします。

そうすると、上昇している箇所では単純に上書きされますが、降下していると縦の長さが先に引いた線より短くなります。

なので、同じ位置に長さの違う線を引くことになり、長い方のグラフだけの残ります。

色が違うと、前の線より低くなった所は、後の線の色になり、縦の長さが足りなかった箇所は、前の線の色に残ります。

そうなると、同じ位置でも2色以上の線が縦に存在する可能性があります。

 

原理的にはそのはず。。なんですよね。

「斜度計算単位(m)」を小さくして、描画ポイント数を増やして検証してみます。

下りの方が微妙な所がありますよね?

拡大してみるとこんな感じです。上りより下りの方が変ですよね?こうなるはずと思ってましたが、やっぱり。。

と言う事で、一番楽な方法で修正してみました。

線が細く見えるのは、手抜きの結果と、スクリーンショットの取り方です。(^_^;)

 

回避方法ですが、1pixel中に複数の点や線を引く事は原理上できません。

やり方としては、複数のデータを平均する等して、描画ポイント数を減らす方法が思いつきますが、斜度を色分けする目的(辛い場所の探す?)を持って作ったので、平均して均してしまうのはイマイチです。

なので、単純にグラフの方を大きくしてみました。

ページ上に表示する時に縮小してしまえば、画面上での大きさは変化しませんし。。

ついでに、100kmを超えると、横軸の目盛りの値がはみ出してました。

はみ出さない様に修正しました。

あと、グラフの下にダウンロードと、別ウインドウで原寸大表示するリンクを追加しました。

ついでに注意点ですが。

最初のページにこんな数値があります。

 

「斜度計算単位(m)」ですが、GPXデータから、これで指定されている距離(メートル)を進む毎に、高度や進んだ距離からの斜度を計算します。

これを小さくすると、詳細な高度グラフ(斜度)を算出できるのですが、限界があります。

サイコン等のGPXを記録する装置によって、データの保存粒度が違いますが。。。

ガーミンだと、初期設定は可変(多分移動距離などで細かくしたり、荒くしたりしているはず?)で、Polar V650は確か。。2秒間隔だったような。。気がします。

この記録間隔の間に進んだ距離が、「斜度計算単位(m)」を超えると、グラフが正常に表示できず圧縮されます。(^_^;

 

例えば、2秒間に5m進んだとします。「斜度計算単位(m)」を10mとすると、GPXデータの記録データ2つで、1つのデータを生成します。この際には、10m進んだとして、2つの記録データから斜度や高度を計算します。

 

下り等で、2秒間に20m進んだとします。

「斜度計算単位(m)」を10mとすると、記録データの次のデータを見ると既に20m進んでしまっていますが、記録単位は10mです。

無いデータを生成する事はしていませんので、20m進んだデータを元に計算して1ポイントのデータを生成します。

20m進んだからと言って、2つは生成していません。。。

なので、実際の進んだ距離にかかわらず、距離的に圧縮されてしまいます。(^_^;)

と自分でも良く分からなくなってきましたが。。実際にやってみます。

 

先日の美ヶ原のヒルクライムのデータを100m単位で、グラフを出してみると左右対称な感じで描画されます。

上った山を、そのまま下ったので当然です。

2mで作ってみると。。下りの部分が圧縮されています。ゆっくり走った所は、正しい横幅で。。

早かった所は、横幅が圧縮されます。

しかも、グラフの横軸の目盛りは等分されていて、目盛りの数字は、総走行距離から等分した数字が記載されます。

グラフの描画は、算出したデータ数を全部均等に描画しているので、目盛りの距離と、実際のグラフの距離が不一致します。(^_^;)

 

これを正しくするのは、かなりハードルが高そうなので、対応しないでおこうかと思ってます(^_^;

 

なので、「斜度計算単位(m)」は細かくしすぎない様にしてください。

 

あと。。。描画ポイント数が多すぎるとできた画像がでかくなるのと、横が25000Pixel付近を超えると、目盛りが足りないのかグラフが表示できませんでしたので、最大描画数を15000に制限しました。

 

と言う感じです。

 

余談ですが、美ヶ原のグラフ。。ですが。下りの方が斜度キツイじゃん!と思うと思いますが。。

言われて分かりましたが。。上りは斜度をゆるくするのに、コーナーのアウトよりを走って斜度を下げてる所もありました。

下りはイン側を走る事が多かったから。。だと思われます(笑)

なるべく道路の左側を走ってますが、車が来ない+斜度がキツイとつい。。

コメント

  1. 20日にクロスバイクで走った軌跡を表示させてみました。分かり易くて良いですね。
    https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2328122497509737
    ちょうど帰宅してから読んだサイクルスポーツ8月号記事「ストリートビューな峠の薦め」に出てくる猪ノ鼻峠(2つ目のピーク)と奥久慈パノラマライン(2つ目と3つ目の中間部分)が被ってたので笑ってしまいました。

    • たかにぃさん
      コメントありがとうございます。
      前のより綺麗になってて良かったです。
      微妙に変な所があるような。。(^_^;
      100km超えの山の斜度がすごそうですね。

      本は。。誤植。。でしょうか。
      書籍店で、表示を見て買うか悩んでやめました。。

      • 本はちょうど走ったばかりの近くの峠や林道を「グーグルマップ検索で出てこない秘境」的な扱いで書いてあったんであんまりだろうと。茨城県、日立から北は山ばかりで郷土資料を探さないと個々の峠の名前って出ないのが普通です。

        • たかにぃさん
          コメントありがとうございます。
          それは。。ひどいですね。(笑)
          GoogleMapで峠名なんて出てくるのって有名な所ぐらいですよね。
          しかも、検索で出てくる情報なんて、他力本願な所があって誰かが何かを書かないと出ませんものね。。

          そう言えば、GoogleMapが新しくなって(ゼンリンから固有マップ)から、つくばの「きのこ山」が地図上から消えました。(笑)
          検索するとポイント表示だけされるんですけどね。。(^_^;